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沖縄の生んだ脚本家「金城哲夫」氏の作品とその履歴を研究する会です~杉本一夫(2012年から)


by watanabe-toyonobu

「港のハル」再紹介&竹内博氏のこと。

 TBSの純愛シリーズの一つとして、「嘉利哲雄」名義で執筆された習作作品。
全編、「野谷用箋」使用であり、円谷プロ用箋ではないため、
「金城哲夫研究」紀要でいずれ紹介したい。
文中、現在では不適格と思われる表現が多い為、「封印」と思いましたが、
「絆」より前の作品でもあり、今打ち込みなおしている「かぐや姫」(名古屋レンタル中)
シナリオと共に紹介したいと思う。
「港のハル」再紹介&竹内博氏のこと。_f0226161_20274551.jpg

©松風苑、金城哲夫資料館

>金城哲夫氏は、こういう形で「沖縄」をさりげなく表現し、「言葉遊び」も
含め、生で戦争体験しただけに、余計テーマ的には沖縄を表現したくはなかった
と思う(でもこの1ページの台詞で基地批判をしている)。
>以前、森口氏から金城氏の下宿先は「岩本」家とお聞きしていたが、
今回、生原稿に住所として「黒岩」内と記されていた。
すると同氏の勘違いの可能性もあるし、「岩本」「黒岩」両方の家に下宿されて
おられたかも知れない。今後の調査は、現・代表にお任せしたい。

追記~竹内博氏の事。
 その昔、『ウルトラマンA』の頃、円谷プロに『独身のスキャット』の件で、電話
した際、森ビルに詳しい者がいるから、と紹介していただいた方が「竹内」氏であった。
ただ、「遊星より愛をこめて」の脚本を上原氏とおっしゃっていたし、『チビラくん』
の「おいらロボットゲバゴロー」を、頸文社『怪獣怪人大百科Ⅱ』で「おいらロボット
タメゴロー」と紹介され、以降踏襲続いた事、酒井敏夫名義の「ファンタスティック
コレクション」で「ウルトラQ」の放映順をフジテレビ版で発表した点を除けば、
頸文社『ゴジラ大百科』で、無記名ではあるがフィルモグラフィーを発表されたりとか
功績の方が多い。「怪獣倶楽部」は存じないが、酒井敏夫、池田憲章両氏の名前を
知ったのは、大伴昌司追悼の『モノリス』という同人誌から。でも酒井(竹内)氏は
人造人間キカイダーシリーズのビジンダーの人間体のファンとか、円谷プロの社員と
しては自由に書いていたので、酒井名義を使用されたのであろう。
「DONDON」では特技監督のプロフィールとか書かれていた。
コロッサス編のある本はかなり彼の本をベースにしていたが、出典が書かれていないため、
彼もその頃、不愉快に思われたのであろう。
『宇宙船』の前身の雑誌の特技監督インタビューは彼なればこそ、という内容で嬉しかった。
また、独自調査もしていたが、「ファンタスティックコレクション」で金城哲夫を
取り上げた点は素晴らしい実績を持つ。編集の立場にいる今の私からすると、
時々の間違いは今を思えば、「誤植」の範囲内と認識出来る。
同じファンタスティックコレクションの第二弾で某・一さんについて個人的意見を
書かれた事がファンとしては残念であった。でもファンタスティックコレクションも
版を重ねたり、「ウルトラQ」写真版で制作順を修正したりしたことや
「宇宙船」の円谷英二監督に関しての連載は今後も踏襲する価値はあり、今後若い
ライターも「出典」明記すべきだと思う。
(「DONDON」の特技監督インタビュウーを事前了承なく踏襲された事に
彼は憤っていた。彼の近刊の円谷英二監督の本で「人間・円谷英二」として同監督の
本音も掲載されたことも良かったし、今思えば、彼は思った事を自由に書いて自由人
としての評価も出来る。人間「竹内博」である。)
まだあるが、このエントリーでは最後の意見だが、彼によって「ゴジラ」のシナリオを、
「海底原人ラゴン」のシナリオを『モノリス1、2号』で発表され読むことが出来たのは
、彼のお蔭であり、この事は我々を「特撮映画・SF映画」の
シナリオにふれさす契機となり、1977年のアディン書房版「金城哲夫シナリオ選集」
より先であり(勿論、「キネ旬」での邦画シナリオや「スクリーン」の英訳対比シナリオ
もあったが)、「シナリオ」で特撮作品を読む、という事を作り出してくれた先駆者
である。(「てふてふはべる」こと渡邊、この項記載、)

>不適切な文面も残しておいて下さい(渡邊)
by watanabe-toyonobu | 2011-07-02 21:07 | 金城哲夫