沖縄の生んだ脚本家「金城哲夫」氏の作品とその履歴を研究する会です~杉本一夫(2012年から)


by watanabe-toyonobu

金城哲夫は、如何にして怪獣を登場させたか?

。金城哲夫は、如何にして怪獣を登場させたか?…『~セブン』考察に入る前に、一部『金城哲夫研究』から抜粋・加筆・修正して掲載いたします。

 本放送、現在分かっている製作順というより脚本No.からの推測であるが、「宇宙からの贈りもの」では、ストーリーに沿って必然的にナメクジの怪獣が出現したが、「206便消滅す」が、4話でありながら製作が先送りになっているのには、金城は山浦氏のシナリオに怪獣を出す為に相当苦労したように感じられる。金城は本来、SFは好きであるが、“怪獣作家”ではなく、SFやチャンバラやホームドラマ、アクションなどの全てにわたり、本来はエンターティンメント志向の作家であったと思う。いわゆる娯楽作品としての映画や芝居の好きな作家である。局の意向でなければ、「宇宙からの贈りもの」や2クール目の「ガラダマ」のように自然体で無理なく怪獣が登場する話は書けたであろうが、加筆・修正の段階での怪獣の登場には、金城に迷いが相当あったように感じる。『ウルトラマン』『ウルトラセブン』は、前後編ものを除き1話完結ではあるが、シリーズとしての路線が明確であり、シノプシスやサンプルストーリーを基にその都度、ストーリーを大事にしながら怪獣や宇宙人を登場させる事が出来る。『ウルトラQ』では、「マンモスフラワー」や「1/8計画」は、稿は重ねているが、のびのび書いていると感じる。「クモ男爵」もホラー的要素が強く面白い。怪獣路線になってからも物語に重点を置き「五郎とゴロー」では孤独な少年と巨大化した動物の友情物語を、「甘い蜜の恐怖」では、仕事・恋愛の両面での嫉妬をテーマにし、怪獣をそれに絡めて登場させた。どちらも怪獣は薬品によって巨大化した、日常で普通に接する動物たちである。『アンバランス』時代は、日常の生活がアンバランスの状態になったら…という事で、SF作家倶楽部の方々の協力も仰ぎながら、金城自身の生来もっていたSF的発想で、サンプルストーリーやシナリオを書いた。だが、“怪獣物”と定義されると、金城はかなり苦心した節が窺われる。そこで、創刊号からの繰り返しであるが、飯島敏宏氏(千束北男)の怪獣ありきで、しかもお話の内容もしっかりとしたホン作りをされる先輩作家の「ゴメスを倒せ!」が、ある意味、金城に発想の仕方を提示させ、金城はそれを吸収した。金城は他の人たちのアィディアのいいところをプラスに吸収して発展させる事の出来る天才である。結果、『ウルトラQ』は「あけてくれ!」の台詞ではないが、海外の『ミステリーゾーン』や『アウターリミッツ』の模倣でもデフォルメでもない、全く新しい「怪獣」シリーズとなったように思われる。そして、「怪獣」が前面に出る事によって、一大ブームになった事は局の意向が見事に的中したと思う。この点に関しては異論がない。
こうして、初期13話を見直すと、金城を評価すると、“怪獣から発想する天才”ではなく、“先に発想と着想、そして他人の素晴らしい点を吸収する事が出来る天才“と評価した方がいいように感じる。(渡邊:発信、杉本:書記)

<広告>

松風苑   沖縄県南風原にある、花鳥風月を共にする日本料理。
      約1000坪の敷地内に広がる日本庭園。
      二人以上の予約制。
      詳細は、外部リンクで
      http://www.syofuen.jp/index.html 

BOOKSじのん「金城哲夫研究」地方でも発送。メール便などでお値段一律。
     「金城哲夫研究」1,2、3号扱っております。軽く紹介から正式紹介。
      www.jinon.ginowan.okinawa.jp

岐阜県昆虫同好会
     「だんだらちょう」雑誌・年3回(会長;小森、問い合わせ;水谷)
     「キフチョウとカンアオイ~岐阜県の記録」 水谷治雄 著 送料込4400円
       申し込み・問い合わせ:水谷09047924666(御本人了解済み)
[PR]
by watanabe-toyonobu | 2010-11-24 08:25 | 金城哲夫