沖縄の生んだ脚本家「金城哲夫」氏の作品とその履歴を研究する会です~杉本一夫(2012年から)


by watanabe-toyonobu

金城作品フォノシート

 TV作品では、『いまに見ておれ』や、『泣いてたまるか』「翼あれば」などの喜劇以外では、深刻な内容が多かった金城作品でしたが、フォノシート(ソノシートは、朝日ソノラマの登録商標)の、オリジナルでは、かなり跳んでました。「宇宙からの贈りもの」をベースにした「恐怖の死闘!ナメゴン対ゴメス」(世界の怪獣特集が良かった・66年1月1日発売ですが、書店には前年12月に並んでました)を筆頭に、『ウルトラマン・恐怖の怪獣島』(「怪獣無法地帯」のアレンジ)、「ウルトラマン危機一発!」は、「科特隊宇宙へ」より先に宇宙ものを(10月発売とありますが、以下は私の記憶です。)。謎の武器シルバーヨードに吃驚。「宇宙から来た暴れん坊」放映前に発売。裏表紙返しに、山をバックにしたギャンゴの写真が掲載。バルタン星人が、他の怪獣を操る発想に感激した。「大怪獣戦」では、復刻ソノシートのCDには収録されなかった、東宝怪獣が宇宙怪獣と地球怪獣に分かれて戦うというものもありました。1980年代に復刻はされております。先日、発掘しましたが、内容はいずれ書くことにします。「怪獣大図鑑」では、他社の作品のソノシート用書き下ろしもされてました。

「なぐりこみバルタン連合軍」は最高でした。
フォノグラムなどの他社のは割愛。松本喜臣氏ほか出演の、ペスターとガマクジラが登場するのがありました。

何故、シートドラマを話題にしたか、といいますと、金城さんのTVでは出せない一面を認めるからです。子供が楽しめるドラマが多かった。チャンバラ好きであった金城さん、エンターティンメントの作家だった。作風が変わるのは、『~セブン』終了、色々あってからと感じます。『~マン』までの頃は台詞も面白い。配役によって違うんだな、と思います。
江川宇礼雄氏は、元々は監督さんだったらしい。出版元は失念し、著者・出版社には失礼であるが、『無声映画時代の俳優』を紹介した本に書かれてあった。ある映画会社を辞められた高田稔氏ほかの代役で、役者としてデビューしたらしい。『ウルトラQ』でも、一の谷博士は当初、源田博士役の高田稔氏から江川氏に交代したらしいが、これも因縁を感じさせる。

 脱線したが、さらにもう少し脱線。『~Q』以前に江川氏は悪役が多く、江川氏がTV画面に出演すると、「もう犯人が分かった」という感じのドラマが多かった。だから、『~Q』では、江川氏のみならず、沼田陽一(漢字が出ない)氏とかの配役は、新鮮であった。江川氏の新東宝時代の映画は、その後多く拝見したが、そんなに悪役ではなく、TV創世記の作品でだったらしい。あまり残ってないと思う。
 長~い脱線であったが、金城さんは、江川氏にTVでは真面目な顔で
「何ッ!金色の玉が二ツ!!」
と云わせしめ、姉と笑ってしまった記憶が甦った。側でクスクス笑いをこらえているような金城さんの演技も素晴らしい。

(担当:渡邊豊信)



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by watanabe-toyonobu | 2010-07-04 07:55 | 金城哲夫